最近ふと思うこと

最近は、週末になるとちびを都内近くの公園に連れて行くことが多い。
そこでよく見かけるのが、釣りを楽しむ御仁や虫取り網を持った親子連れ。
ザリガニ釣りもあちこちで見かける。
今でもヤンマ類を見ると昔のワクワク感を想い出す。
今は専ら自然の姿をカメラに収めるのが楽しみだが、


そして、それらの行為を自然破壊と決め付ける御仁が、注意喚起する姿。
自然は愛でる物で、放置することが一番。
虫取りなぞ自然破壊の最たるもの・・・・
ザリガニがかわいそう・・・

(ーー;)ちがう・・・断じて違う!!
傍から見て、あまりの短絡振りに驚愕。

オオシオカラがシオカラと場所取りし、負けた。
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長くなるかも・・・

私の出身は長野県。
小さい頃は虫愛でるガキだった。

家の近くにほんの畳3畳にも満たない小さな浅い沼が有った。
冬の小春日和はオツネントンボ(子供のときは茶糸トンボって言ってた)
春はシオヤトンボが初トンボ。シーズンインで歓喜の涙ですよ!!
それからシオカラトンボとオオシオカラトンボ。
そこから知らないうちに
ナツアカネ・ノシメトンボ・マユタテアカネ
夏になるとオオルリボシヤンマが飛翔します。
その沼の近くに小川があり、そこにはオニヤンマが飛んでいます。
そして、ルリボシヤンマのメスが尻尾を水面に沈めて静止産卵。
極稀ですが、オニヤンマのメスも飛翔しながら一本立ち産卵。

オニヤンマ
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子供の私は休日になるといっぱいトンボを採りました。
どうやったらうまく捕まえることが出来るか無い知恵を働かせる。
うまく捕まえられると嬉しい。
ルリボシヤンマは部屋で飼ってみたことも幾度・・・
赤とんぼを口元に近づけるとむしゃむしゃ食べるのですが長生きしない
捕まえたトンボは部屋で飼えない事と、外でしか生きられないことを知ります。
でも、幾らトンボを取っても、次の日には別のトンボが縄張りを張っています。
春先に大きなヤゴを捕まえてきて、渓流で取った川虫をあげると夢中で食べます。
そうやって、羽化したのは、想像通りルリボシヤンマでした。
羽化したての茶色のルリボシヤンマは、
羽をぶるぶる震わせ、飛ぶ準備をし、いきなりぶーんと大空に飛び立っていきます。

この小さな沼がどの位の生物を育んだか?
小さなアメンボ・ミズカマキリ・チビゲンゴロウ・ミズスマシ・マツモムシ・・・・
取った虫たちや、見た虫たちを図鑑で調べて図鑑はぼろぼろ
同じ図鑑の社会なんてのは全く見ないので綺麗なまま(+_+)
で、どんな場所でどんなものを食べてなんて生態の記述と、
自分で実際に見たものを照らし合わせて共感を得る。

コオニヤンマ
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この沼の生態系を根こそぎ葬るのは、トンボ取りをしたガキではありませんでした。

土地再利用のために、埋立土を引きずったブルドーザーのほんの一往復でした。
確かそれは私が高校生の時で、もうトンボ取りはしていなくなっていましたが
その状況を自分の目で否応無く見せ付けられました。
小さい頃の自分の宝物を根こそぎ奪われて無償に悲しかった事は覚えています。
結局、埋立後も更地です。数十年の月日がたってもです。
安易な埋立ては何だったのだろう・・・
最近になって、埋立地には携帯電話の無線鉄塔が建っています。
でも、沼のあった場所は更地のまま草が生えています。
残そうと思えば残せたのです。
わざわざ埋める必要なんて全く無かった。

ハッキリ言いますよ!
生態系を乱すと騒ぐ御仁はどこまで生態系に関心があるのでしょうか?
トンボ取りで生態系壊滅??
彼らはそんなにヤワではありません!!
適した環境が彼らを十分に育み、トンボ取り程度で壊滅なぞ断じてしません!!

そして、知らないから、うちの近くの3畳沼地を壊滅させてしまうのです!!
何故知らない!!
自然と戯れることを規制して、トンボと触れ合うことを遠ざけて、
虫への恐怖心を払拭できず、自然を身近に感じられなくなり、
身近な場所にある生態系に無関心な人間を増やしているからです。

「この三畳沼にはこれだけの生態系が育まれているのだから
このエリアはこのまま残しましょう」って言える人がいれば、無意味な埋立てを
防げたのです。

家の近くの3畳沼は、特殊な生態系でした。
小さい湖沼には当然現れないトンボだっています。
ギンヤンマ・オオヤマトンボなんて近くの大池には飛翔しますがこの沼にはいません。
大きな池でなければウチワヤンマだってショウジョウトンボだっていやしません。
でも、こんな些細な場所だからこそ、そこで生息するルリボシヤンマがいるのです。

オオヤマトンボ
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トンボは池の大きさや水流の違い、近隣の樹木の状態、水生植物の種類などによって
きちんと住み分けしています。

都市公園では専門家の意見を聞いて、様々な試みが行われています。
正直言って、昭和末期の東京を知っている私は、今の東京が以前と比べて
明らかに自然に恵まれ、駐車場に恵まれていると思います。
バブルの頃はワンルーム賃貸より駐車場が高かった(笑)
ドブ臭い水道水も臭いがなくなった。
色々な試みは大いにするべきです。
それが間違っていてもその根底に自然を愛する気持ちがあれば
間違いは修正できます。

重要なのは、もっと身近に自然を感じて、親しみを持つ事。
とにかく人間にすら有害な農薬・生活排水の垂れ流し・生産系排水の処理の徹底。
自然界が崩壊したのは、無関心さから来る無秩序な土地改良によるものです。

自然界は人間の所業による環境変化など逆にちゃっかり利用しています。
メダカ・アカネトンボ類等は稲作文化に究極に自身を適応し、水田の水がなくなったって
自分の力で何とかしています。
カブトムシは里山の人口堆肥に順応し、人間がいるからこそ元気に世代交代出来ます。

池の葦が見苦くとも、葦があるからそこで生息する生物がいっぱいいます。
でも。葦を屋根葺として使用すれば、葦原は刈り取られますが、そこに順応するほかの生物がしっかり息づくはずです。

生息する場所と生息しうる環境と、気紛れな人間の自然操作が日本の生態系を維持運営してきたともいえます。
死滅させる農薬が無ければ、そこを住処にしうる生物はたくさんいます。

諏訪湖は私の幼少時が汚染のピークで、人工湖岸にはゴミと犬猫の死骸がぷかぷかし、
中学校の諏訪湖清掃は阿鼻叫喚の地獄絵図。
富栄養化によるアオコの盛夏の腐臭。
そんな劣悪な環境でも、テナガエビやウチワヤンマやワカサギは元気でした。
地元ではウンカと言って嫌われたユスリカ大発生。あれはすごかった。

ウチワヤンマ
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自然に近い土壌岸と、終末下水処理場と下水道の管理。
近隣工場の廃液処理施設。
以前の諏訪湖を取り戻そうと悪戦苦闘していますが、
そう簡単に一度汚した湖は元に戻らない。
でも、戻らないまでも、ゆっくりと生態系が変貌する。
その中間点に、菱の発生など、新たな生態系を見出しますが、
今の諏訪湖に菱が適応しているのであれば、それでいいのでは?

家のじいちゃんはとっくに亡くなっていますが、
子供の私にキセルを!ぱちっ!と叩きながら
「昔はマツタケなんぞどこの松林にも生えたもんだ!
マツタケを掻き分けて中の肉を探していたもんだが・・・」
と言っていました。
マツタケは人間の手入れの行き届いた場所が大好きです。
自然に身を任せた放置林には生えないのです。

湖は池になり、池は沼になり、沼はいつか消えてなくなる。
森は地衣類からイタドリ・松の繁栄を経て、いつか広葉樹の密林になる。

自然放置でも、植生はほぼ同じ方向に向かい、広葉樹林か砂漠になる。
人間が手を加えることで環境が維持されている皮肉的自然環境の生物群の多いこと。

生態系は今を継続するのであれば、極めて弱いと言える。
しかしながら、その環境に適した生物に置き換わり、意外と逞しく生き抜く。

ただし、今の自然を維持するのであれば、少なくとも自然の関わりを
もっと身近に感じられる子供たちに託すべきでしょう。

石神井公園の週末は泥川に急変するほどの子供たちのザリガニ網取り。
大人の目線からすると、河川の親水互換に足を踏み入れ、泥を撒き散らすのは如何なものかと思ったりもする。
それよりも、ザリガニのいそうな場所でザリガニ釣りのほうが効率高いんだ。
橋の下なんて宝の山なんだよ。
でもね、それを知る為には、やっぱりガサガサやらないと。
ガサガサやってもザリガニのほうが賢いから逃げちゃうし、
泥水になると肝心のザリガニが見えなくなる事を気付くまでは
やっぱりやってみるしかないんだよ。
トンボを取っても、家で育てるのは至難の業だって事もやってみなければわからない。
少なくとも、そうやって自然と戯れた子供達の方が、大人になったら自然を愛する。

アメリカザリガニは帰化動物で、日本古来の生物を荒らすという。
しかし、もはや既に日本の生物の一員。
ミドリガメは水生植物園の池の浮木で気持ち良さそうに甲羅干し。
言える事は彼らに罪は無い。
放した人間が、それによってどのような弊害が生じるか知らないから。
で、外来種駆除とかって水抜いて捕獲すると、何故か他の生物に悪影響が。

虫取り網を持ってトンボや蝶を取る。
休日のひと時を釣りに明け暮れ、湖面の生物に関心を寄せる。
特に子供には体験させて欲しい。
少なくとも、捕獲したカッコいいオニヤンマが一生懸命世話をしても死んでしまう。
その悲しみは、きっと自然や人を大事にする心を育てるはずだ。

それに、うまく釣れないザリガニを、父ちゃん簡単に釣り上げると・・・
子供が父親の偉大さに改めて気付く(笑)
父親の尊厳なんて、こんなもので短期間ではあるが意外と簡単に得られる。






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